今週の畑

2024年の収穫と醸造

2024年の収穫は10月15日のツヴァイゲルトから始まりました。パートさん、学生アルバイトさんの力を借りつつ、ピノノワール、アルモノアールの順で収穫を進め、11月1日に無事完了しました。詳細は後日記すつもりですが、8月下旬から10月上旬まで気象条件が極めてよく(晴天が多い、夜温が下がる)、ブドウの状態はとてもよかったです。23年のような鳥被害もありませんでした(アライグマには少々食べられました)。 醸造は今年も10Rワイナリーにておこなっています。収穫したブドウを順次持ち込み、すべて除梗して仕込みました。低温マセラシオンは2-4週間、トータルの醸し期間は3-5週間程度で、11月下旬にプレスしました。ここまでは状態よく来てるので、熟成期間をへて、無事2026年春にリリースできることを願っています。

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これまでの気象

2024年6月30日までの積算温度を示します。体感としては、暖かい時期とと涼しい時期の差が大きく、全体としては低温傾向かなと思っていたのですが、データから見ると全く逆でした。過去3年と比較しても最も積算温度が高く推移しています(24年379℃、23年363℃、22年334℃、21年328℃)。ただ、開花のタイミングで低温傾向だったのでややブレーキがかかったといったところでしょうか。

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開花最盛期

開花が最盛期を迎えています。6月23日に開花を確認してから、やや低温で足踏み状態でしたが、ここ数日の好天で一気に進んでいます。昨年と同じか、やや遅い印象です。

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芽かき完了

成木の芽かきが完了しました。ヤブに近いところでブドウスカシクロバの幼虫に成長点がやられている芽が目立ったのと、アルモノアールは樹勢がかなり強かったので、芽を「気持ち多め」に残しました。全体的として花蕾が上がってきてるので、まあ大丈夫かなといったところです。 最近、アルモノアールの糖度があまり上がらない原因のひとつに、「収量を抑えて品質をあげようとするあまり芽数が少なすぎて樹勢が強いまま推移すること」があるのではと疑っているので、特に多めにしました(といっても、萌芽している芽数自体が少なく、すでに樹勢が強い状態でしたが)。

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春作業④ ピノ・ノワール定植

ピノ・ノワールを約750本、50a弱定植しました!なんとか適期に植えられたとほっとしています。1人で、他の作業やりながらやる新植面積の限界がわかりました。50aです。やっと既存ブドウの芽かきに入れます。 2.5×2.5mでだいぶ株間が広くなっています。これには2つ理由があります。このピノは木村農園さんの畑を見ても十分樹勢の強いクローンで、2.5mでもいけるだろと思ったのがひとつ。そして何より1番しんどい杭打ち作業を減らせるからです。 作業の反省としては、耕耘をもう一回、しっかりやっとくべきだったということ。定植を20日までに間に合わせるためざっと1回しかやらなかったんですが、土が硬く植穴を掘るのに苦労しました。750本、すごいだろと思ってましたが、近くに1600本、しかも既存ブドウの間に植えたという強者がいたので何も言えません。

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そろそろ萌芽

そろそろ萌芽です。写真はピノですが、ツヴァイゲルトは展葉し始め、アルモノアールはピノよりやや進んでいます。 先週まで、昨年より2-3日早く季節が進んでる印象でしたが、ここのところ寒かったり、雨が降って気温が思ったより上がらず、2023年と同じくらいの進み具合になったようです。

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春作業①  杭のうちかえ

雪が溶け、地面がほぼ全て見えるようになってきました。木杭が腐り、風に揺れる垣根だったアルモノアール。春作業①はその区画の杭撤去から単管パイプの打ち込みです。 2022年にこの畑を購入したとき、85aの醸造用ブドウはかなり古い木杭でなんとかもっている状態でした。それを少しずつ撤去、打ち換え、残すはこの区画、14aです。

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