涼しい6月とやや花ぶるい

まず、6月末時点での有効積算温度は348℃です。21-25年平均(359℃)よりやや低く、ここのところの暑い夏(24、25年がそれぞれ379、389℃)に比べればだいぶ低い印象です。6月だけで見ると、今年は220℃。22年が186℃で突出して低い値ですが、23-25年がそれぞれ249、232、267℃なので「涼しい6月」という体感ははあっているように思います。ちなみに平年値は186℃なので、涼しいといっても「平年並み」の6月よりはだいぶ暖かいということになります。2026年生育期間中の有効積算温度を予測してみます。21-25年の7-10月積算温度の平均値1115℃を足すと、1463℃。今後の気象が、気温低めに推移した22年(同1025℃)並みであれば1373℃、高めに推移した23年(同1214℃)並みであれば1562℃となります。さてこれから夏本番、どんなヴィンテージになるのでしょうか。

ふるったふるった

開花が終盤に差し掛かり、やや花ぶるいが目立つ印象を受けています。品種により傾向の強い弱いはありますが、個人的には2つ、強い樹勢と開花期の天候不順が原因かと推測しています。全体的に萌芽した芽数が少なかったこと、また5月に雨が多く水養分を過剰吸収したため、樹勢が強く推移したのではないか。加えて、開花初期の6月22日頃の最高気温20度以下の低温な日々とその後の雨も影響したのではないかと思います。

さて、そんな中、栽培管理の運用を少し例年と変えてみてます。2つ、いずれも摘葉のタイミングに関わるものです。まず、試験的にピノノワールの一部、例年病気発生が多いエリアにおいて、早期除葉を試しています。これは、早期除葉→花ぶるいでバラ房化→病気発生を抑制を狙ったものです。具体的には例年7月から除葉に入りますが、上記区画では6月中旬に除葉しました。ただ今年に関しては、畑全体的に花ぶるいが発生しているので意図とは違った結果になりそうですね。もう一つは、アルモノアールの除葉のタイミングを早めてみています。先に触れたように、今年は暑かった過去3年とは違った涼しめの傾向があります。そのような気候は、晩熟品種のアルモノアールにはネガティブに働きます。そこで早めに除葉し、房により多くの日光をあてて成熟を早めたいという意図で、例年7月下旬に行う除葉を7月上旬に持ってきています。さて効果のほどはいかほどに。

6月中旬の除葉時。さみしい

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