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想定内と想定外

1年かけてやってきたさくらんぼハウスの解体がようやく終わり、さくらんぼの抜根も順調に、順調すぎるくらいに終えることが出来ました。 前の地主さんから暗渠が通っていると聞いていたところのライン上から水が湧いてたのでほってみると、先の詰まった暗渠から水が噴いてました つまりをとるとうまく流れて一安心、想定内。 端杭は深いので、バックホウで打ちます。しかし、何故か70-80cm以上刺さらない。石の感じはないけど、硬い層があるのかと、掘ってみました。 するとどうでしょう、5-60cm掘ると、水が吹き出るじゃありませんか。え、この深さに帯水層があるの?とおもっていたら 土管、破損、聞いてません、想定外。 めっちゃ水が出てるんですが、どこからきてるのかはわからない。ちょうどこの辺りで、管は角度を変えてるっぽいけど、なんか上流側にも別の管があるし、三又ポイントなのか。 とりあえず、下流に水みちを掘って、流れるようにするしかないですね

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23年ヴィンテージの出荷始まりました

2023年のブドウで、10Rワイナリーにて委託醸造したワインが完成し、出荷が始まりました。 SNOW ROVER Pinot Noir 2023 SNOW ROVER Rouge NV01 の2種、いずれも赤ワインです。 販売店など詳細は後日、Productページに記載します。どうぞよろしく売れてくださいよろしくお願い致します!

技術

融雪のタイミングによる地温の違い

2024年冬から25年春にかけて、深さ10㎝における地温を測定しました。 背景として、当園の畑は東西南北すべての向きの斜面があり、また積雪深も大きく異なることから、毎年場所による融雪の進み具合が大きく違います。単純化すると南向き→西向き(夕日が当たる)→東向き(朝日が当たる)→北向きの順で雪融けが進みます。2025年春では、最初に地面が見え始めたのが4/2、完全に雪が融けたのが4/12と約10日ほど差がありました。 「雪があるうちは地温は上がらず、地面が見えてから地温が上がり始める」というのは、まあそうなんだろうなというのは感覚的に理解できます。ただ、本当にそうかを確認したいのと、雪融けの遅いところでは具体的にどの程度遅れが生じるのかを知りたいと思いました。 そこで、南向き積雪少なく融雪早い地点をP1、北向き積雪多く融雪遅い地点をP2として、深さ10cmにセンサーを設置し、温度を測定しました。使った機材は、RC-4(あるいはRC-4HC)という温度センサーとロガーです。計測は1時間ごと。正午12時を中心に前後24時間分を平均してその日の地温としました。結果は以下のとおり。 ・冬期間は緩やかな温度低下が進み、最低地温は0.5-1.0℃程度。・4/3にP1において、4/10にP2において地面が露出した。その日から地温の上昇が始まった。・融雪の早かったP1において、4/20頃まで地温が高めに推移した。それ以降はP1,P2ともに同程度温度で、同様の変化を記録した。 見事に、気持ちいいくらいに地面露出と地温上昇のタイミングが一致しました。そして、少なくとも25年春においては、意外と早く融雪遅い地点の地温が、早い地点に追いつきました。融雪剤を散布する生産者がいるので、なんとなく雪融けの最初の差が生育にも大きな影響があるのかもと思っていたので、これは予想外でした。一方で、過去3年の経験上、萌芽のタイミングでは北向きでも結構追いついているぞとも感じていて、意外と融雪の早い遅いの影響少ないのではとも考えていたので、この考えを補強してくれました。 地温が何℃になると、もっというと根が何℃になると動き始めるのか、が重要な点な気がします。仮に10℃から動き始めるのであれば、地面露出7日間の差は、ないようなもの。5℃から動き始めるのであれば、数日分の差はありそう。 あと、融雪後の天気も重要そう。天気よくて、日照により地温が急上昇するような気候なら、融雪のタイミングによる地温差は大きくなりそうです。25年は4月は天気ぐずぐずだったので、地温が低いままで融雪遅い地点の地温が追いついたともいえそうです。 なお、たった1シーズンの記録なので考える材料になれば。また、P1の方は3月-4月中旬まで異常値が多く、明らかに違う数字は除去しました。そういった面でも、数字の正確性というより推移をみるものと捉えていただければと思います。

今週の畑

ハウスの解体

今年新植するエリアにあったさくらんぼ用ハウスを解体しています。 昨年中にアーチ部を撤去しました。これもハードな作業でしたが、今おこなっている単管の切断が非常にしんどい!大体畑に行くのは苦ではないのですが、今週はおっくうで仕方ありません。 今後の新植畑で使うべく単管を決まった長さに、ディスクグラインダーを使って切っているのですが、まあ進みません。 ゴールデンウィーク明けに抜根するのでそれまでに終えねばと気持ちを奮いたたせています。言わずにはいられない、愚痴投稿でした。

今週の畑

春作業が始まりました

雪融けが進み、今週からようやく畑作業が始まりました。 フルーツワイヤーを張って、樹幹を固定します。これをやると畑がピシッと引きしまります。 雪融けは去年より3-4日遅い印象です。来週から天気がスッキリしない予報なので今週中にある程度進めたいところです。

今週の畑

雪の少ない冬

今年の余市は雪が少なく、場所によってはブドウの樹がむき出しです。ここ数日もプラスの気温が多くどんどん雪融けが進んで、例年の3月な感じです。 雪が少ないことのデメリットは、強い寒気が入ってきたとき(-15℃レベル)に芽が凍害を受ける可能性があること、雪がなくなると地温が上がり萌芽へと進むのですが、あまりに早いと霜にやられるリスクが高くなること、そして、できれば3月いっぱいゆっくり過ごしたいのにそうもいかなくなることです。 あともうひとつ、プルーンの剪定に時間がかかる(雪が深ければ枝が近いので楽)のも結構厄介です。 もっと冬が続いてほしい

今週の畑

ブドウの冬支度完了

日に日に積雪が増える中、無事ブドウの冬支度を終えることができました。 剪定、枝下ろし、ワイヤー上げ下げ。 今年は新たな試みとして、雪によるダメージを小さくする目的で、急傾斜畑のブドウの幹を支柱に結びました。これで融雪時にブドウの樹に対して斜面下方向にかかる力がいくらか弱まることを期待してます

今週の畑

2024年の収穫と醸造

2024年の収穫は10月15日のツヴァイゲルトから始まりました。パートさん、学生アルバイトさんの力を借りつつ、ピノノワール、アルモノアールの順で収穫を進め、11月1日に無事完了しました。詳細は後日記すつもりですが、8月下旬から10月上旬まで気象条件が極めてよく(晴天が多い、夜温が下がる)、ブドウの状態はとてもよかったです。23年のような鳥被害もありませんでした(アライグマには少々食べられました)。 醸造は今年も10Rワイナリーにておこなっています。収穫したブドウを順次持ち込み、すべて除梗して仕込みました。低温マセラシオンは2-4週間、トータルの醸し期間は3-5週間程度で、11月下旬にプレスしました。ここまでは状態よく来てるので、熟成期間をへて、無事2026年春にリリースできることを願っています。

今週の畑

これまでの気象

2024年6月30日までの積算温度を示します。体感としては、暖かい時期とと涼しい時期の差が大きく、全体としては低温傾向かなと思っていたのですが、データから見ると全く逆でした。過去3年と比較しても最も積算温度が高く推移しています(24年379℃、23年363℃、22年334℃、21年328℃)。ただ、開花のタイミングで低温傾向だったのでややブレーキがかかったといったところでしょうか。

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